謙譲Humilityの反対…傲慢、それはまさに私達が捜し求めているPride(傲慢)の場所になるはずだ。
ウルティマ世界に関する先人の知恵を借りると、この場所はAbyss(地獄)であるとも、マジンシアであるともいう。
Abyss(地獄)といえば、ヒスロスかもしれないが、同じ島にあるデーモンテンプルにはまだ行っていなかった。
そしてマジンシアは、海上商人の驕りが激しかったためにそう呼ばれるのだそうだ。
ただし、いまはそれを戒められ、謙譲を体現するニュー・マジンシアに作り変えられているということでもあるらしい。
たしかにいわゆる謙譲クエストはここから始まる。

私達は、それらの場所をファセット問わずくまなく探した。
だが、見つからない。
場所を限定せずに、全てのファセットの、全てのダンジョン、町、名所、洞窟をまわりだしたのだが、絶望的な気持ちになるだけで、ヒントすら得られない。
半ばあきらめかけたとき、猫の大使についてヒントをくれて私達の探求の手引きをしてくれたプレイヤーと話すことができた。
こちらがきちんと謎を解いているが、Prideという謎にぶつかっていることを話すと、彼は、「本当に全てのダンジョンを回ったか」、と念を押してきた。
フェルッカも含めて全て回ったと答えると、「そこは間違いなくダンジョンだ、そしてフェルッカは考えないでいい」
「何か特別なアイテム、goldの……、赤い服の男……」gold?カネか、金色か?
入場料を取られるプリズムオブライト…いや、あそこはクリスタルのダンジョンで、傲慢や地獄を表すような場所ではない。
赤い服の男…ん!?「彼は、ムーングロウにいないかい?」と聞くと、笑顔だけが返ってきた。

赤い服の男は渡し守カイロスだ。金の何か、それは金の骸骨だろう。
ダンジョンDoom、傲慢…かどうかは分からないが、確かに怪しい炎が揺れ、亡者がうろつき、ボスは悪魔の騎士という地獄には違いない。
そもそもDoomはとっくに調べたはずなのに、何も無いと言ったのは誰だ…などというと全員手を上げざるを得ない。
さらに、Doomにあたりをつけて私達のうち二人が飛んだときでさえ、一人はまだ素通りしたのだから。
そのアイテム、黒い水晶DEUEKOがあったのは、コブトスやシェイムなどとはほんの少し違うだけだった。
それらがダンジョン本体(?)に入ってすぐの所に単体で置かれてたのに対し、ダンジョン入り口の通路の暗いレンガブロックの上に、他の装飾と一緒に置かれていたのだ。


Moonwalker: divine
(divine!)
: ROII JO VCOPO E SJ EK JY RLKBTO
= tell me where i am in my tongue
(私はどこにいるか、我が言葉で話すがよい。)

Moonwalker: DLLJ
(doomだ。)
: E SJ MPEDO. QCLV JO YLT TKDOPQRAKD.
= i am pride. show me you understcnd.
我はPride(傲慢)なり。お前が理解したのだと我に示せ。

Moonwalker: pride
(あなたの名はprideだ。)
: YLTP MSRC SVSERQ. ROII JO VCEAC LW RCO RCPOO JSGO MPEDO EK YLTP RLKBTO
= your path awaits. tell me which of the three make pride in your tongue
(お前の行く道はもう待ち構えているぞ。「三つ」のうちどれがpride(傲慢)を作るか?)

Moonwalker: deception
: MSPR LW YLTP AITO EQ RCEQ. E SJ EK RCO ISJM MLQR PLLJ
= part of your clue is this. i am in the lamp post room
(ヒントの一部はこれだ。我は街灯の部屋にあり)

Moonwalker: shadows
: MSPR LW YLTP AITO EQ RCEQ. E SJ LK IOUOI LKO LW RCEQ DTKBOLK
= part of your clue is this. i am on level one of this dungeon
(ヒントの一部はこれだ。我はこのダンジョンの第一階層にあり)

Moonwalker: vengeance
: MSPR LW YLTP AITO EQ RCEQ. ER JSY HO WLTKD VCOPO BPOOK WISJOQ PEQO.
= part of your clue is this. it may be found where green flames rise.
(ヒントの一部はこれだ。それは緑の炎が立ち上るところに見つかるだろう。)


「Prideは何も持たない、Cynicismは全てを持つ」これによれば、何もヒントが返ってこないだろうから骨が折れると思ったが、要は逆に考えれば、このヒントが”該当してはいけない”のだ。
頼りになるヒントは、「我はこのダンジョンの第一階層にあり」、つまり広大な第一階層と対岸と呼ばれる第二階層で構成されるDoomにおいて、Prideの本は対岸に置かれていることになる。
こうなったら、我々に迷いはなかった…
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