マルセルによると、Lexicon(辞書)というキーワードは、隠された謎を解くためのもののようだ。
そしてその謎は、シャドウアイテムとの会話に関係しているに違いない。
一度は突然すぎて意味不明だったブラックソーン城で聞いた暗号も含めて、三人のテラサンから、辞書について尋ねてまわった結果分かったのは次のようなことだった…

<ブラックソーン城屋上のテラサン戦士から>
Moonwalker: lexicon
(辞書!)
a terathan warrior: How do you know a spider has been in an area?
(蜘蛛がその場所にいたということを、どうやって気づく?)

Moonwalker: cobwebs
(…蜘蛛の糸だ!)
a terathan warrior: ALHVOHQ
(ALHVOHQ)

<テラサンキープの予言者から>
Moonwalker: lexicon
(辞書!)
a terathan warrior: How many legs does a spider have?
(蜘蛛には何本足がある?)

Moonwalker: eight
(…八本だ!)
a terathan warrior: OEBCR
(OEBCR)

<ヘイブンの予言者から>

Moonwalker: lexicon
(辞書!)
a terathan seer: What part of a spider are webs spun from?
(蜘蛛の糸はどの部分から紡がれる?)

Moonwalker: spinnerets
(…出糸突起だ!)

a terathan seer: QMEKKOPORQ
(QMEKKOPORQ)

謎解きに成功したときに返ってくる妙な暗号は、やはり一度も聞いたことのないような言葉のようで、むしろまったくデタラメのようにすら思えた。
ここから何が分かるというのだろう。もしこの暗号が解けたとしても、まったく明るい展望は持てそうに無かった…
だが、一筋の光があるとすれば、テラサン城の予言者が言っていたテラサンたちの「暗号」…「人間の徳と反対のものを探せ」。
それがテラサン城入り口の本を読んだ今、マルセルやテラサン達のいう徳とは、ロードブリティッシュが体系化し、ロードブラックソーンによって否定されたあの八徳に他ならないことは明らかなことだった。
シャドウ言語の解明と膨大な会話ログ・本の内容を整理している間に、八徳と反対の場所、つまり悪徳の名を冠する幾つかのダンジョンから、シャドウアイテムらしき黒い宝物発見との報が届いたのだった…
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