ここは、Surano家の根城となっているトラメルのブラックソーン城の屋上…
熱心なブラックソーン信奉者であるMarcel Suranoは、UO:LBRでブラックソーン・エグゾダス連合が力を貸したことでも知られるJuka族を利用し、2004年夏ごろのイベントでブリテン市内に攻め入って以来、ここに居を構えているのであった。
ブリタニア国民の間には、人間を縛り付ける道徳を否定し、真の開放を求める彼の考えに共感し、手下となって働くものもあった。 しかし、力をもって王国の覇権を奪おうとする彼の野望は、今のところなんとか防がれていた…


黄色ネームのテラサン戦士が、何か本についてけなしている。
それはまさに屋上に置かれていた一冊の赤い本「The Serpent Codex」についてであった。

Moonwalker: codex
(The Serpent Codexという本があるね。)
a terathan warrior: See that red book there? Rubbish it is! Utter rubbish.
(そこの赤い本を見たか?”ばかげた”もんだ!ばかげたことを言ってやがる!)


Moonwalker: rubbish
(ばかげたこと?)
a terathan warrior: Of course its rubbish. Order? Balance? What a stupid thing to believe. The Master gave us better
(もちろんだとも。秩序?均衡?なんてくだらないもんを信じてやがるんだ。”我が主人”はもっと優れたものをくれたぞ。)

Moonwalker: master
(主人と言ったね?)
a terathan warrior: Marcel leads us well. He has given us a libram of our own. A much better word even, Libram.
(”マルセル”[Marcel]様のお導きはすばらしい。彼は我ら自身の”Libram”を下さった。しかも言葉までいいじゃないか、Libramだ。)


Moonwalker: marcel
(マルセルについて教えてくれないか。)
a terathan warrior: We saved the Master from certain death. He has been transformed into our Saviour.
(我らは主を死から救ったのだ。彼は”救世主”へと”変化”なさった。)

Moonwalker: transformed
(姿formを-変えたtrans?)
a terathan warrior: He is now what he was but more than he was as he is now one of us. We are changed too.
(彼はいままでの彼と変わらないが、我らの一員となったので、より優れた存在となった(注:私達が彼を見たときは、既に人間の面影はなく、黒いテラサンアベンジャーの姿となってしまっていた)。我らも”変わった”さ。)

Moonwalker: changed
(変化したのかい?)
a terathan warrior: We grow. The Master leads us into a new Age. We will rise and crush those infernal Snakes!
(数が増えたということだ。マルセル様は我らを新世代へと導いて下さった。我らは数を増やし、地獄に落ちた”蛇”どもを粉砕するだろう。)

Moonwalker: snakes
(蛇ねぇ。)
a terathan warrior: Of course.. the Ophidian snakes who know our secret and wont tell us.
(もちろんだ奴らだ。我らの”秘密”を知っていながら、言おうとしない、あのオフィディアンの蛇公どもだ。)

Moonwalker: secret
(秘密だって?)
a terathan warrior: They know our past! They say we were both magically created. The snakes Must know something!
(やつらは、我らの過去を知っている。やつらは、自分達も我らも共に魔法の力で作られたと言っているのだ。蛇公どもは何か知ってるに違いない。)

Moonwalker: saviour
(そういえばさっき、救世主と言っていたね。)
a terathan warrior: Before the Master came there were only the Matriarchs to lead us. Now he leads us to Power!
(我らが主が現れる前は、女王達しか指導者がいなかった。今は彼が”力”へと導いて下さるのだ。)

Moonwalker: power
(力とは?)
a terathan warrior: We will rule over all things! It is our birthright! We will crush everything in out path! Join us!
(我らは全てを支配するだろう!それが我らの生まれながらの権利だ!我らの行く道にあるものは、全て破壊してくれる!”仲間になれ”!)

Moonwalker: join
(仲間になるにはどうすればいいんだい?)
a terathan warrior: The Master says all is ready. You must make your Terathan Libram.
(我らが主は、万事はもう整っていると仰っている。お前は自分の”Terathan Libram”を”作ら”ないとだめだ。)

Moonwalker: libram
(さっきから言ってるLibramとは何のことだろうか?)
a terathan warrior: We have our own book. He says based on teachings of one who lived here long ago.
(我らは皆、自分のLibramを持っている。マルセル様は”昔ここに住んでいた者”の”教え”を基にして、Libramを作られたそうだ。)

Moonwalker: blackthorn
(その者とは、ブラックソーンという名前じゃないだろうか?)
a terathan warrior: He lived here in times past. The Master teaches us his teachings.
(そうだ、彼はずっと昔ここに住んでいた。マルセル様はブラックソーンの”教え”を教えてくれているのだ。)

Moonwalker: teachings
(その教えとは?)
a terathan warrior: The Master has written our own book. It is based on three Principles that combine into others.
(我らが主マルセル様は、我らだけの本をお書きになった。その本は”結合反応”を起こして別のものへと変化する”三原理”に基づいているのだ。)

Moonwalker: combine
(三原理の結合反応?)
a terathan warrior: I can tell you Pride has none and Cynicism has all.
(俺から言えるのはこれだけだ、Pride(傲慢)は何も持たないがCynicism(皮肉)は全て持っている。)

さて…、平和に飽きた国民が、面白半分に蜘蛛たちに加担することは出来ないらしいのには安心したが、一方で、幸か不幸か、私達は蜘蛛たちの聖典ともいえるLibramとやらに興味を持ってしまった。
彼らの行動原理を知りたいという好奇心もさることながら、とりわけその謎かけのような「ヒント」を前に、謎解きの流れに身を投じたいという欲求の方が強いのは明らかだった。

Moonwalker: principles
(では、三原理について教えてくれないかい?)
a terathan warrior: Our Principles are Deception, Shadows and Vengeance. I have one of the Parchments for you...
(我らの三原理とはDeception(欺瞞)、Shadows(闇)、Vengeance(復讐)だ。俺は文書をひとつ持っているぞ。)

Moonwalker: vengeance(Deceptionについて?いやShadows?…では、Vengeanceについて知っているんだね?)
a terathan warrior: Take this down..." A Spider is a creature of Vengeance. Others have hurt us since time began...
(では、書き留めておくが良い。「そもそも蜘蛛というものは、復讐の生き物である。原初より、他の種族は我らを苦しめてきた。)

Moonwalker: began
a terathan warrior: There have been few who welcome us gladly into their homes and those who do are either insane...
(我らを、自らの地へと喜んで受け入れる者達はほとんどおらず、いたとしても狂気に取り付かれた者達か、)

Moonwalker: insane
a terathan warrior: or a Spider themselves. For every rolled up Parchment, Broom or Boot shown to a Spider, take...
(蜘蛛達自身であった。すべてのLibram文書に代って、蜘蛛へと向けられた追い払いのホウキとブーツへ復讐するものなり!)

Moonwalker: take
a terathan warrior: Vengeance! An enemy should never be left behind, for they may stab you in the back. Of course..
(敵は後ろに残すではないぞ、やつらはお前の背中を刺すかも知れないのだから。)

Moonwalker: course
a terathan warrior: their death should be a nice, slow torment." The Master left this with me for those who ask.
(もちろんやつらの死は、好ましい、ゆっくりとした苦痛になるだろう」。我らが主は、頼ってきたもののためにこの文書を残されたのだ。)

Moonwalker: make
(Libramを作るにはどうしたらいいんだろう?)
a terathan warrior: The Master says you must find the shadow items and speak to them in their language.
(我らが主は、シャドウアイテムを見つけて”シャドウ言語”で話しかけよ、と仰っている。)

Moonwalker: language
(シャドウ言語?)
a terathan warrior: The Seers and I have a word each to assist you, forming a Lexicon of sorts.
(”予言者たち”と俺は、”辞書”のようなものを作るための助けとなる言葉を知っているのだ。)

Moonwalker: seers
(予言者って誰のことだい?)
a terathan warrior: The Master has proclaimed we will have seers to lead us. We have two now.
(我らが主は、テラサン族に予言者が現れるだろうと明言しておられた。今、我々には”二人”の予言者がいるのだ。)

Moonwalker: two
(その二人とは?)
a terathan warrior: One is home and one on a mission.
(一人は”ホーム”に、一人は”作戦”を実行中だ。)

Moonwalker: home
(ホーム?)
a terathan warrior: Terathan Keep is our home.
(我らにとってはテラサンキープだ。)

Moonwalker: mission
(もう一人は作戦だって?)
a terathan warrior: Yes. We stole from one who the humans have in their employ. Calls herself Ambassador of Cats.
(そうだ。我らは人間どもが雇っていた奴から盗み出した。人間どもはこいつのことを猫の大使と呼んでいるようだ。)

Moonwalker: lexicon
(そういえば、辞書って言ってたね?)
a terathan warrior: How do you know a spider has been in an area?
(蜘蛛がその場所にいたということを、どうやって気づく?)

私達は他にも色々と話を聞きだそうとしたが、どうやら最後の情報も謎かけで終わるようだ。

Moonwalker: cobwebs
(蜘蛛の糸だ!)
a terathan warrior: ALHVOHQ
(ALHVOHQ)

最後は意味不明の言葉が返ってきたが、結局、量としてはかなりの情報を得たようだ。
とにかく、私達は、Libramを作るという単純な作業のために、極めて難解な道を歩まねばならないらしい。
そしてこのLibramはブラックソーンの教えに基づいた三原理とその結合のことが書かれているようだ。
今、この戦士から原理と結合についてそれぞれひとつずつ教えてもらったことで、私達のLibramは編まれ始めたことになるのだろうか。
それらを最後の謎かけの意味不明の返答を含めて本に書き記し、まずは一人目の予言者に会うため、ホームことテラサンキープへと向かうのであった。

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